おしぼり冷温庫

納品先会社 F社
開発期間 3年間
弊社担当箇所
  • 製品企画、製品仕様提案
  • ハードウェア設計(回路設計、筐体・機構設計、基板設計)
  • ソフトウェア 設計(マイコン制御)
  • 各種機能実験(加熱実験、センサー動作実験、冷却実験)
  • 信頼性評価
  • 試作(プリント基板、電子部品調達、板金加工、樹脂加工、基板実装、完成組立、機能検査、完成組立)

おしぼりレンタル、販売事業をしているF社様は、お得意先(飲食店、ホテル、理美容店、福祉施設、等)へ自社製品としておしぼりを温めたり、冷やしたりできる2つの機能が付加された「おしぼり冷温庫」の商品企画を立て、開発、製造、販売しました。本製品は、18リットル容量のLタイプと8リットル容量のSタイプの2サイズをラインナップし、MADE IN JAPAN製品として現在も好評販売中です。

開発経緯

【お客様の課題、要望】

当初、冷温庫の開発・製造を中国EMSメーカーへOEM委託していました。その中国製冷温庫を輸入して得意先へ販売していましたが、故障率が40%ほどと異常に高く、かつ故障すると修理不可能な構造であったため、故障品はそのまま廃棄するしかありませんでした。また廃棄に伴なう多額の損害金が発生していました。そこで、FS社様は企画から開発、製造、販売に至るまでMADE IN JAPANに切り替えたいとの想いから国内EMSメーカーを探され、弊社がプロジェクトに参画しました。

開発にあたっては「デザイン性、機能性が高く、且つ故障メンテナンスが出来ること」をプロジェクトチームにご要望として頂き、開発をスタートしました。

【弊社からの解決提案】

当時、既に世の中には数多くのおしぼり用冷温庫が販売されており、そのほとんどが海外製品で、且つ構造がどこのメーカーも同じであることが調査結果より判明しました。故障要因の大半は、加熱部と冷却部に集中してましたが、加熱部と冷却部の周りを断熱材で固められているため、故障要因を特定しても部品交換などの修理メンテナンスが出来ない構造となっていました。

容易にメンテナンス出来ること、の課題解決のため、加熱部と冷却部をユニット一体化として、故障が見られた時にはこのユニット事交換できるような構造を提案しました。(特許取得)

【提案結果】

デザインはお客様が指定したプロダクトデザイナーが担当し、グッドデザイン賞を受賞するほどのデザイン性を有し、かつ機能性、メンテナンス性が高く、故障修理が可能な「REION」を世に出すことができました。